2025.07.02
自宅の書棚を眺めていたら、先日東京池袋のジュンク堂書店で見つけた「芸術家列伝1・2・3」(ジョルジョ・ヴァザーリ著 平川祐弘・小谷年司訳)があり、今日から読み始めることにしました。この書籍を知った経緯として、私はイタリア・ルネサンス期に活躍した芸術家の生涯を扱った物語を読んだ時に、本書は頻繁に登場していた資料であり、実際にイタリア・ルネサンスの芸術家に疎かった私には、いずれこの時代を網羅的に学ぼうと思っていたのでした。私でも有名な3人の巨匠(ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ)は知っていて、教職に就いていた時には、美術鑑賞の時間に必ず生徒たちに教えていた芸術家たちでした。他に私が関心を持った芸術家はボッティチェㇽリとピエーロ・デㇽラ・フランチェスカくらいでしたが、これは私の個人的な趣向を越えるものではありません。イタリア・ルネサンスはギリシャ・ローマ時代(古典古代)の文芸復興という意味を成すものですが、14,15世紀のイタリア半島にある諸都市において文化の変革運動があったことは疑う余地はありません。さらに線による遠近法(透視図法)や光の描写が確立され、近代に脈々と続く西洋美術の画法が構築されたことで、日本における西洋美術優位の位置を占める結果となりました。それは私にとって重要なことだと理解しています。何と言っても現在私がやっている彫刻という概念は、西洋美術そのもので、そこを多少日本流にアレンジしていても、その視点は西洋の美学にあると言っても過言ではありません。私は学生時代から仏像を見ても、そこに西洋彫刻の視点が存在していて、それが証拠に彫刻的な肉付けが顕著だった運慶の仏像が理解しやすかった点が挙げられます。そんなイタリア・ルネサンスで活躍した芸術家たちを取り上げている「芸術家列伝」を楽しみに読んでいこうと思っています。書籍の中に著者ジョルジョ・ヴァザーリに関する説明もありました。ヴァザーリとはどんな人物なのか、ここにも興味があります。