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新聞記事より「日本古来の発酵調味料」
今日の朝日新聞「天声人語」に載った記事に目が留まったので引用いたします。「日本古来の発酵調味料のみそは、和食ブームに乗って海外でもおなじみになった。だが、宇宙でみそができあがったのにはさすがに驚いた。フリーズドライの宇宙食ではない。国際宇宙ステーション(ISS)で発酵させたという。米マサチューセッツ工科大などのチームが昨年、科学誌に論文を発表している。煮た大豆とこうじ、塩を混ぜて容器に入れ、発酵状況などを測定する機器とISSへ送った。約30日間保管され、無事に地球へ戻った。みそはできたが、味の違いが気になる。一緒に仕込み、米国などで発酵させたみそよりうまみ成分が多く、ナッツのような香ばしさが強かったという。一方で、日本のみそに存在する乳酸菌や酵母は検出されなかった。研究チームは、この風味を『宇宙テロワール』と呼ぶ。ワインづくりで聞くテロワールは、土壌や気候といった土地の個性が味に表れるのを指す。微小重力やロケットの振動などが影響したなら、確かに宇宙ゆえの味なのだろう。八丁みそに西京みそと、日本のみそも地域によって様々だ。〈ふる里の味噌はよき味噌これの味噌にひでて煮て食はば何もかも甘し〉斎藤茂吉。『ふるさとの味は宇宙みそ』の時代は来るか。」味噌について私が思うのは、人の味覚は成長とともに育つのだということです。幼い頃、味噌の味なんて気にもしていなかったのが、味噌汁がうまいと感じたのは中学生の頃だったか、それは出汁についても同じで、ある程度大人にならなければ味覚が分からないものが確かにあると私は思っています。とりわけ海外生活をしていた時代に、日本食料品店で高価な味噌を購入して、下宿で味噌汁を作った時の感動を私は今も忘れることが出来ません。世界に日本古来の発酵調味料が広がっていったとしても、自分の味噌に対する好みを変えることは出来ないし、たとえ両親に育てられても、お袋の味なんていう郷愁は私にはありません。両親は濃い赤味噌が好きだったのに、私は出汁がかなり効いた薄味の味噌汁が好きなのです。それは家内の趣向に私が引っ張られた結果だと思っています。日本の味噌文化は豊潤で、それ故誇らしいとさえ私は思います。