2014.05.22
明日から関西に2泊3日の出張があって、新幹線やホテルで読書をするための文庫本を携帯しようと思っています。「言語都市・ベルリン」(和田博文・真銅正宏・西村将洋・宮内淳子・和田佳子共著 藤原書店)や「鞄に入れた本の話」(酒井忠康著 みすず書房)を読んでいる最中ですが、あえて軽量な文庫本「変身」(カフカ著 高橋義孝訳 新潮社)を持参することに決めました。昨日のNOTE(ブログ)に書いたように、「変身」の再読にあたっては特別な思いがあるのです。10代初めの頃、読んでいる途中で理解に苦しんだ本書を、50代後半の年齢に差し掛かる今になって読み返す意義は十分あると思っています。中学生がカフカのいた時代背景や表現主義を理解するには、あまりにも未熟で尚早であったと思い返しています。あるいはその時、表現主義に特別な思いを抱く20代後半への萌芽があったのかもしれません。ひょっとして自宅の屋根裏収納庫に当時の文庫本があるかもしれませんが、「変身」は新たに購入しました。友達と競って読んでいた創元推理文庫は当時のまま大量に保管してありました。40年以上の歳月で自分はどんな蘊蓄を授かったのか、読書を通じて振り返ってみようと思います。