Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

Record

July, 2014

溝と溝を繋ぐもの

瘡蓋が幾重にも連なって
皮膚を覆い 身動きがとれなくなった
病棟にも いつか命が彩られ
窮屈だけど ここちよい
空気を感じ 僅かな隙間から微風が入る

身体の傷も 心の溝も
癒えずとも 抱えながら生きていく
塹壕にも いつか草が生えて
窮屈だけど こころよい
平和を感じ 僅かな隙間から精気が入る

2022