2006.10.09
陶芸がやりたくてもその手段が見つからなかった滞欧時代、ウィーンの目抜き通りであるケルントナー通りに洒落た工芸品を扱う店があって、そのウインドウにフンデルトワッサーが作った壺と深皿が飾ってありました。何度もそれを見て歩き、立方体にカラフルな意匠を施した壺と渦巻き模様の深皿になんともいえない自由で斬新な発想を感じました。立方体の壺は上面に小さな穴があって、そこに太めの枯れ枝がさしてありました。壁に掛かる深皿との絶妙な取り合わせに思わず楽しくなってしまいました。画家の作る立体の面白さ、自由さに初めて感銘したひと時でした。