Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

作業場に来るゲスト
心理学でいう社会的促進で、時々誰かと一緒に場所を共有して制作するのは活性化していいものです。カフェや図書館で勉強すると集中力が上がる現象と同じです。周囲に人がいた方が、一人で何かをするより効率よく仕事ができるのです。自分の作業しているところにも時々ゲストがやってきます。毎週来ているのは美大で空間デザインを専攻している学生です。また時々姿をあらわす学生は情報デザインというIT関連の新しい分野を専攻しています。彼女たちはそれぞれ課題を携えてやってきます。流行の服をまとい、携帯をいじったり、イヤホンで音楽を聴きながら作業しているのですが、今も昔も変わらないのはテーマに対して苦しむ姿です。私自身も経験しているからこそ理解できる不可解な悩み。自分が何なのかまだ見つからない時期。彼女たちを見ていると私自身も当時に戻るようなちょっぴりシンドい気持ちにもなります。自分の制作の原点がこの時代から始まっていると言えます。自分を大切にしたいからこそ己を知って悩む貴重な時間です。頑張れ、美大生。