Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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故・日和崎尊夫さんの思い出
「柄澤齊展」で購入した図録に日和崎さんのことが書かれていました。柄澤さんは日和崎さんの個展を見て、それがきっかけで木口木版を始めたことを知りました。30年も前の自分の大学時代に、学内の版画展に日和崎さんがひょっこり現れて、自分の彫った大きな木版画に意見やら感想をいただきました。それから日和崎さんとの交流が始まりました。素晴らしい師匠に出会ったにも関わらず自分はとうとう木口木版はやりませんでしたが、国分寺にあった自宅兼アトリエに泊まらせていただいたことがありました。日和崎さんの仲間と一緒に山登りに出かけて、山の帰りがけに突然絵本作家の田島征三さんの家に立ち寄って夕飯をご馳走になったこともありました。日和崎さんは酒が大好きで般若心経を読んで命拾いした話などをしてくれました。今でも思い出が鮮やかに残っています。ひょんなことから日和崎さんの名前を見つけ、懐かしい気持ちになりました。