2007.01.06
自分がウィーン美術アカデミーに学んでいた頃、フンデルトワッサーが教室をもっていたので会いに行ったことがありました。フンデルトワッサーは絵画に留まらず、陶芸やタペストリーを制作していました。とくに建築に興味があって環境に関する提案をしていました。自分が帰国した後、フンデルトワッサーのデザインによる建築物が建てられ、一目見たいと思っています。浦和の美術館での個展で、模型や写真でそれらを知りました。フンデルトワッサー・ハウスの住所を確認したら、自分がいた当時、そこは目立つものがない一角だったように思います。フンデルトワッサーの建築は、20世紀初頭に活躍したワーグナーや現代のホラインとは違い、建築家の仕事と考えるのは難しいと思います。むしろ絵画世界を発展させた造形物と思った方がいいでしょう。だからこそ自由さと楽しさに溢れていて、そこが面白いと感じています。