2007.03.24
ギリシャでは、いくつかの遺跡にしぼって観に行くことにしました。帰国の日が迫っていたので仕方がないと思っていました。デルフィは山麓にあって、岩肌と神殿の柱が風景に溶け込んでいました。いわば自然と人工の産物の対比が絶妙な雰囲気をつくっていました。かなり大きな都市があったのを物語る遺跡でした。オリンピアはオリンピック発祥の地なので、古代の競技場跡で実際に走ってみました。夕暮れの競技場は、まさにセピア色になって、脳裏に焼きつきました。観光シーズンが終わり、観光客もまばらでした。トルコから始まった遺跡巡りもここが最後の地となり、数ヶ月の旅に幕を引こうとしていました。印象はごちゃ混ぜになっていましたが、記憶に残るものが、いずれ作品として結晶化するのを信じていました。来月早々の個展を前にして、トルコ・ギリシャの旅を振り返ってみたくなり、ここ何日か1985年の旅日記をブログに書いてみました。