Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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ドリッピング(滴り)に明け暮れる
今日は日曜出勤の代休です。職場を休んで朝から工房に行きました。先日油絵の具による下塗りが出来上がった「発掘~混在~」の次の段階に入りました。畳大のボックス6点を並べて、さまざまな油絵の具の色でドリッピングを行いました。ドリッピングは絵の具を滴らせる技法で、画面に描画道具は一切触れません。カップに溶いた絵の具を画面に降りかけるのです。ゴム手袋をはめた手で行います。偶然の効果を期待しているように見えますが、実際は全て計算していて、色彩計画を一応頭で描いた上でダイレクトに絵の具を散らせます。床の上に工事用シートを置き、その上に作品を並べて作業をするのです。いわゆるアクション・ペインティングです。骨の折れる肉体労働ですが、楽しさ百倍で時間があっという間に過ぎていきます。画面は次第に混乱し、飛び散った絵の具が凄まじさを増していきます。どんどんやってしまいたくなるところをちょっとセーブして、初めのイメージに立ち戻り、どこで作業を中断するかを考えます。今日は夕方まで作業をしたところで、一旦放置することにしました。また来週末。再度ドリッピングされた画面を確認したいと思います。