2013.02.03
先日より懸念していたことですが、「発掘~地殻~」の全体構成を眺めていると、やはり陶彫部品が足りないと思いました。「発掘~地殻~」は陶彫と木彫を組み合わせたレリーフ状の作品です。まず陶彫部品を作ってから木彫に取り掛かっていますが、木彫でカバーできると思った箇所に、どうしても陶彫が必要と感じるようになり、それならば陶彫部品を急遽追加することにしました。今は木彫制作で精一杯ですが、新作には全体として最後まで拘りたいと思っているのです。実を言えば陶彫は土練りから始めなくてはなりません。陶土をすっかり使い果たしていて都合よく陶土が終わったなぁと思っていたのでしたが、結局は単身の陶土をそれぞれ倉庫から取り出し、多少多めに土錬機にかけて菊練りを繰りかえし、追加分の陶土を用意しました。木彫よりも陶彫は乾燥に使う時間や焼成時の失敗も考慮して早めに取り掛からねばならないのです。モデリング(陶彫)とカーヴィング(木彫)を行きつ戻りつする今回の制作は、今までになく苦しいものになってきました。陶彫の準備をしながら、焦る気持ちもあって木彫も併行してやっていました。前に師匠の池田宗弘先生から「相原はいつも全力投球だなぁ」と言われましたが、まったくその通りで、いつになったら余裕が出るのか皆目検討がつきません。今日も朝から夕方まで瞬く間に時間が過ぎてしまい、気がつけば身体はぐったりと疲れていました。ウィークディの夜に制作時間が取れるのかどうか、願わくば1時間でも制作が出来たらいいなぁと思っています。