2015.11.06
「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)下巻を読み始めました。下巻には大きな章が2つあります。第六章「夢の仕事」と第七章「夢行程の心理学」です。それぞれ章ごとに小さな括りがあるので、その括り毎に上巻の例に従ってまとめていこうと思っています。読み始めると忽ちフロイト流の論考に取り巻かれてしまいます。夢を解釈するという壮大で深遠なテーマは、精神分析学の第一人者であったフロイトだからこそ扱うことが出来たと思っていましたが、本書では夢を考察した学者が提唱した事例が多く出てくるので、夢という領域は心理学や病理学を専門とする学者では魅力的なテーマのひとつであったと思うばかりです。さて、細かな単元に移る前に第六章「夢の仕事」に関する前置きがありましたので、引用します。「私たちは、顕在的な夢内容ではなく、潜在的な夢内容としての夢の想念から夢を解き明かそうとする。それゆえ、私たちには以前になかった課題が新たに課せられる。つまり、顕在的な夢内容と潜在的な夢の想念との関係を探求し、どのような行程を通じて後者から前者が生じるのかを跡づけるという課題である。」これがこれから夢を論じる上での導入部にあたると考えます。本書を通勤の友として、今後じっくり読んでいこうと思います。些か気難しい友であるのは百も承知です。