2016.05.04
ゴールデンウィークの数日のうち、どのくらい制作を進められるのか、頭を離れることはありません。この時期に休暇を楽しむことは、かなり前からありませんが、今年は本当に焦っていて朝から工房に篭っています。今日は陶紋5点を窯から出し、仕上がりを確認しました。「発掘~表層~」の側面に塗料を塗りました。明日は反対側を塗ります。これで8日の撮影に間に合います。ひとまずホッとしましたが、擂り鉢状の新作が気になっていて仕方ありません。今月は窯入れもしていきますが、その隙間を縫って夜間制作もやっていきます。今日は若すぎるスタッフが久しぶりに工房にやってきました。若すぎるというのは、彼女はまだ10代で美大の付属高校に通っているのです。アートをやるのか、デザインをやるのか進路は決まっていませんが、美術に関わっていくことだけは確かなようです。彼女は高校の課題をやりにきているのですが、自己表現がまだ定まらない年齢なので、基礎学習に勤しんでいる最中です。高校3年生と言えば、自分は美術の道に進むかどうか迷っている時期でもありました。美術系の学校に入り、20歳になった頃、彫刻の面白さに取り憑かれてしまったことを思い出します。あれから40年を経て、現在まだ彫刻を作り続けています。これは幸福で幸運なことだと思っていますが、彫刻で生活を立てられたことは一度もなく、公務員との二束の草鞋を履き、何とか彫刻を継続しているという有様です。東京銀座のギャラリーせいほうで今夏11回目の個展を企画していただいているのも幸運なことと思っています。それ故に毎年焦っている状況が続いているわけです。職場でも工房でも多忙に紛れて、自分を失いがちになります。自分にとってクールダウンは鑑賞です。制作に明け暮れていても、美術館や映画館に足を運びたいと考えているところです。