Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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3月RECORDは「こわす」
芸術家として破壊と創造を繰り返したのは、有名な人物として20世紀の巨匠パブロ・ピカソが上げられます。ピカソの創作の現場を追ったドキュメンタリー映画を観たことがあり、そこで画面に展開する破壊のエネルギーに感銘を受けた記憶があります。私は長い時間をかけて培った自己表現や技法をなかなか棄てられません。次なるステップにするための破壊は重要なものとわかっていながら、従来の表現に固執してしまう弱さが私にはあります。方向転換はいずれやってくると思いながら、日々制作を続けているのです。嘗ては人体塑造から抽象性の強い集合彫刻へ転換を図りましたが、次のステージはどんなものなのか、未だに見当すらつきません。一日1点を制作するRECORDの今月のテーマを「こわす」に決めました。破壊からイメージされることを日々具現化していこうと思って、現在取り組んでいる最中です。前述した内なる破壊もありますが、それとは別に貴重な人類遺産が戦闘により破壊されるのは、目を覆いたくなる事態です。それは創造を生むための破壊とは違います。人類の資料残存を無にするための破壊行為です。「こわす」という意味にはさまざまな人間の意図や状況があって、一概に言えないニュアンスを含んでいます。今月も中旬に差しかかりましたが、一日1点のRECORDを継続していきます。