Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫制作&雑用の1週間
昨日は東京白金台にある東京都庭園美術館に出かけてしまったために、先週日曜日から土曜日までの振り返りを今日行うことにしました。この1週間も朝から夕方まで陶彫制作に精を出していました。月曜日の夕方は工房の大型ストーブの給油が必要になったために近隣のガソリンスタンドに行って来ました。灯油が結構高価になっていたので、大切に扱いたいと思っています。水曜日の午後は家内の定期診察のために行きつけの病院まで付き合いました。最近完成した集合住宅「RAUM」の税務資料を揃えて、懇意にしている税理士に渡しました。私はこうした書類が苦手で、何かにつけて家内に頼っていますが、学校管理職の時はそれでも頑張って自ら作っていました。校長になった時は、書類作成のために副校長がいてくれて本当に助かっていました。退職後は創作活動に精一杯力を尽くしていて、若い頃からずっと夢見ていた生活を送っています。創作活動も神経を使うのですが、校長職とは違う神経の使い方をしています。でもこれは全て自分自身のためなので幸福感がまるで異なるのです。私は65歳で横浜市を退職し、残りの人生を自分のために有効に使いたいと決めていて、ずっとイメージしてきた自分の世界観を具体化しています。このところ造形イメージの枯渇を恐れていましたが、今まで思うように出来なかった分、まだまだイメージは泉の如く湧いてきて私を安堵させてくれます。若い頃に海外で目に焼き付けた風景が甦ってきていて、私の背中を押しているように感じます。昨日出かけた東京都庭園美術館の「機能と装飾のポリフォニー」展では、嘗て暮らした国の工芸品の数々が来日していて、自分の創作活動の出発点に立ちかえったような思いが込み上げてきていました。私はウィーン工房やバウハウスの作品を見て、そこに簡潔な美を見出し、また旧市街のもつ幻想的な闇を吸収しつつ、自分のオリジナリティを求めていったのでした。今日はいつものように美大受験生が工房に来て、課題に打ち込んでいました。私は昨日見た作品群に思いを馳せながら、眼前の陶彫制作に取り組んでいました。