Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 制作に拍車をかけた1週間
4月に入って最初の週末を迎えました。今週を振り返ると、陶彫制作に拍車をかけた1週間を過ごしました。工房で過ごす時間は基本的に午前9時から午後3時までにしていましたが、日によっては3時以降になることもあって、陶彫立方体を頑張って作っていました。春休みが最後を迎えた美大生も毎日工房に顔を出し、自らの課題や来月予定しているグループ展の作品を作っていました。春になって寒暖差は激しいものの真冬のような寒さはなく、作業をするのに適した季節になったと感じています。桜が開花を迎え、工房周囲の花々が咲き始めました。遠くの山にもところどころに桜があったのかと花が咲いたので気づきました。これはまさに日本の風景だなぁと思います。私の手元には陶土があって、これも日本文化を担う重要な素材のひとつです。表現分野としては彫刻ですが、毎日陶土を触っている私は日本人として自覚があるとも言えます。毎日来ている美大生は染めのデザインとして植物デッサンをしたり、平面構成をやっているので、彼女も日本人らしいことをやっています。今月に入ってシュルレアリスムについての書籍を読み始めました。こればかりはヨーロッパ発祥の芸術運動なのですが、日本人にシュルレアリスムがよく浸透しているところを見ると、日本人はシュルレアリスムが性に合っているのかもしれません。私の自宅の書棚にもシュルレアリスム関係の書籍が数多く並んでいます。ただし、詩的文体で綴られた文章は瀧口修造だろうとアンドレ・ブルトンだろうと私にとって難解であり、同じ匂いが漂います。そんな難解さと闘いながら書籍を読んでいこうと思っています。