Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 創作に模索を繰り返す1週間
週末になりました。今週を振り返ってみたいと思います。今週は毎日工房に出かけ、朝から夕方までの7時間から8時間程度は陶彫制作に明け暮れました。ほぼ退職前の勤務時間と同じですが、教職とは内容がまるで異なっていて、人と話し合うこともなく一人で悶々とした時間を過ごしていました。時折、自分のいる前後がわからなくなるくらい作業に集中していた時間もありました。創作内容に模索を繰り返していると、休憩を取っても完全に休まることがないのです。ラジオからFMヨコハマを流していますが、それもほぼ聴き流し状態で、目の前の陶彫立方体しか視界に入らない閉鎖的な状況が続いています。先日テレビでやっていた宮崎駿監督のドキュメンタリーでは、お茶を飲んだり、散歩をしてみたりして、監督が気分転換を図っていましたが、私の場合は陶彫の作業が始まると、散歩に出ようという発想はなくなります。陶土に常に触れていないと気が済まなくなるからです。鉛筆で描く絵コンテの行為より、手そのもので陶土を捏ねる行為は、より身近な身体的行為なのかもしれず、その触覚的なところに魔物が棲んでいるのだろうと思っています。私が自分の作品に距離をとるのは、窯入れ前の仕上げや化粧掛けの作業の時と、実際に窯に入れて作品を焼成している時です。身近な身体的行為で作った自分の分身のような作品が、窯という自分の手の届かない世界に入っていき、そこで炎神に遭遇し、鎧を纏って私の手元に戻ってくるのは、私にしてみれば不可思議なことなのです。それでも焼成が作品を昇華しているのではないかと私は解釈していて、心地よいことでもあるのです。