2024.12.22
日曜日になりました。日曜日は創作活動に纏わることを書いていきます。来年発表を予定している新作は、陶彫部品と古木材を組み合わせた集合彫刻になるだろうと思っています。陶彫は毎年私が使用している素材で、その質感には馴染んでいて、私の造形の中核を成すものです。今回新しく取り組むのは古木材とのコラボレーションで、この古木材は私が生まれ育った実家を支えてきた大黒柱です。両親が他界したことで実家としてきた旧家を解体し、その際に大黒柱を工房に運んできたのです。こうした古木材に私は昔から愛着がありました。高校時代に建築家を目ざしていた時期があって、その頃に朧気ながら古木材について関心があったのでした。古い民家で柱の構造体が丸見えになったものをいくつか見ていて、私はそうした民家の復元がしたいなぁとぼんやり考えていたのでした。彫刻を始めた時に、陶による立体が作れないか、模作する日々に栃木県益子や茨城県笠間に住む陶芸家の友人を訪ねるようになり、そこで見た民家の天井を横切る太い柱の構造体に、昔の記憶が重なりました。天井にあった柱は捻じれていたり、囲炉裏の煤で黒くなっていて、この状態を見るにつけ、私の興味関心がはっきりと現れてきました。現在作っている陶彫とこうした古木材を組み合わせてみたらどうだろうと思いを馳せることになりました。古木材は木彫を施すものではなく、出来るだけそのまま使うことを考えていますが、陶彫部品と組み合わせるため、彫り込みだけは入れることにしました。古木材の両側に陶彫部品を置き、そこに陶彫による橋を渡します。幾星霜という時間を封じ込めた古木材の上を陶彫の橋が跨ぐ構造体を作ろうとしているのです。今までも木材を作品に使ったことはありますが、自分が生まれた頃から見てきた大黒柱を使うのは初めての試みです。今回はその大黒柱を際立たせるための演出を陶彫部品を使って行うというものです。