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「訪ねてみたい密教寺院」について
「密教」(正木晃著 筑摩書房)の「第五章 日本密教を知るための手引き」の「訪ねてみたい密教寺院」について気になった箇所をピックアップいたします。まず真言密教の寺々の代表的な2つの寺院を取り上げます。金剛峯寺(和歌山県)「九世紀の初めに、空海がこの地に伽藍の建設を開始して以来、1200年になんなんとする間、金剛峯寺は真言宗の中核として日本の宗教界に君臨してきた。同じ真言密教でも、京都の東寺が公的な寺なら、金剛峯寺は空海の私的な寺。東寺が政治=宗教的なら、金剛峯寺は修業の場ともいえる。」次に東寺(京都)「教王護国寺とも呼ばれるが、開創以来、正式な名称は東寺だった。~略~講堂にならぶ仏菩薩の彫像の多くは、空海の指示にもとづいて制作された可能性が高く、空海の思想を知るためには絶対に見逃せない。もちろん、その出来栄えも抜群で、日本の彫刻史において、超一級といっていい。」他の寺院は名称だけ挙げておきます。醍醐寺(京都)、仁和寺(京都)、大覚寺(京都)、長谷寺(奈良県)、智積院(京都)、室生寺(奈良県)、西大寺(奈良県)、勧修寺(京都)、随心院(京都)、泉涌寺(京都)、新勝寺(千葉県)、善通寺(香川県)、根来寺(和歌山県)、深川不動堂(東京都)、高尾山薬王院(東京都)、大聖院(広島県)。続いて天台密教の寺々のうち、代表的な寺院を取り上げます。比叡山延暦寺(滋賀県)「最澄が19歳のとき、比叡山に登り、小さな庵をむすび、みずから刻んだ薬師如来像を安置したのがこの名刹のはじまりだった。~略~古代末期から中世の時代は、日本最大の宗教勢力となり、強大な僧兵をかかえて、時の政治すらたびたび左右した。また、実質的に日本の最高学府としての機能ももち、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など、鎌倉新仏教の祖師たちのほとんどがこの寺で修学している。」他の寺院は名称だけ挙げておきます。園城寺(滋賀県)、聖護院(京都)、日光山輪王寺(栃木県)、金峯山寺(奈良県)、圓教寺(兵庫県)以上です。本書にはさらに深く密教を知るためのブックガイドが添えられていましたが、これは割愛させていただきます。