2025.09.07
日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。昨日のNOTE(ブログ)で少し触れましたが、現在作っている陶彫作品は、6点の土台となる陶彫部品が向かい合う構成にしようとしています。6点にはそれぞれ2段目の陶彫部品を積み重ねていく予定です。2段目はまだ全部出来ているわけではありませんが、先週からさらに上に積む3段目の陶彫部品を作ることにしました。この3段目をもって完成形になりますが、私にしてみれば、この3段積みの作品は比較的大きなスケールになります。「発掘シリーズ」の源泉が遺跡となった建造物群からきているので、印象としては建築のような、また橋桁のようなものになります。土台の陶彫部品も2段目も3段目も文様を彫り込んであり、そこに窓のような穴を開けています。これは焼成をするために空気を通り易くした配慮ですが、それが建造物の窓のように見える効果もあるのです。作品の重量も彫刻には大切な要素で、上の段にいくほど軽量にしています。複数の作品で構成する空間造形は、重力との闘いになります。とりわけ私の作品は陶彫によるものなので、軽量にすることには限度があり、また自らの表現にはある程度の厚みが必要になるため、重量のある作品を作ることは初めから決めているのです。ただし、ここまで作っても現時点ではまだ1点も焼成をしていません。つまり、陶彫部品が1点も完成していないわけです。陶彫作品は窯入れをして、高温で焼成することにより、最終的な完成形になります。土練りにしろ、成形にしろ、彫り込み加飾も最終工程である窯入れのためにやってきていて、窯から出されて漸く完成した陶彫作品を眺められることになるのです。この焼成と最終工程は、私の手の及ばないところで窯内にいる炎神によってその完成度が左右されます。そこが作者としては難しいところであり、また面白いところでもあります。これを本当に自分が作ったのかという変容した姿に魅力を感じられるのが陶彫作品の醍醐味でもあるのです。