Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 完結しない網状のカタチ
日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。今回取り上げる内容は、完結しない網状のカタチというもので、昨日NOTE(ブログ)に書いた新作の目玉になる部分です。「厚板材を刳り貫いて、砂マチエールを全体に貼り、油絵の具を染み込ませる方法は、私が今までにもよくやっている常套手段」とNOTE(ブログ)に書きましたが、そうした方法で私は何を表現しようとしているのか、新作は床から立ち上がる陶彫部品が2段重ねで6点あり、それらが橋桁となって厚板材による網状のカタチを支えます。その網状のカタチが6点ないしは6方向から繋ぎ合わされると平面性の強い有機的なものになります。ところが橋桁から空中に伸びているカタチはそれぞれ繋ぎ合わされることがありません。網状のカタチは欠損しているのです。その欠損部分を鑑賞者の想像力で補いながら鑑賞してほしいと願っているのです。不足した部分があることによって、形態に空気が通り易くなると私は感覚的に思っています。完結したカタチに私は退屈を覚えることがあります。それは左右対称であったり、全て合点がいくような結論に想像力の入り込む余地がないと判断されることが多いからです。私が発掘シリーズを作り始める契機となったのは、ギリシャやローマ時代の遺跡にあった欠損された建造物でした。そこに広がる空気感は何とも心地よいものでした。この円柱にはどんな屋根があったのか、この広場の階段の先には何があったのか、それは住みやすい都市構造とは別次元の美術作品としての表現世界です。廃墟のピクチャレスクという都合の良いコトバを先日知り得ました。新作は私を新しい世界に導くもので、敢えて欠損した箇所を表現に盛り込むことをしようとしています。完結しない網状のカタチ…。作品のタイトルは新たに考えますが、新作は完結しない完成になるだろうと思っています。