Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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先祖に憑かれたような家内
私の実家はその昔、分家であるにも関わらず本家を凌ぐ盛況ぶりで、母屋の周囲に大きな庭があり、さらに田畑が広がっている環境がありました。現在では祖父母や父母がほとんどの土地を手放してしまいましたが、まだ母屋と納屋、庭はそのまま残してあります。母がたまに介護施設から帰ってくるので、実家でも生活ができるように配慮してあるのです。私の記憶では祖母も母もこの時期になると落ちた柿の実を掃除していました。庭には樹齢何百年かの大きな柿の木が2本あって、毎年落ち葉と柿の実を落とします。とくに公道に面したところにある柿の木は、歩道に多くの柿の実を落とし、歩行者の迷惑になっているのです。これから秋になるとますます熟れた柿の実が歩道に落ち、臭いを発することがあります。祖母も母もそれを気にして毎日清掃をしていたのでした。今年になって家内がそれを気に止めるようになりました。早朝、寝起きに実家にいく家内は、先祖に憑かれたような行動に出ています。家内は柿の実の掃除や草むしりをやっていて、実家を良い状態で保とうとしているように思えます。先日業者を呼んで実施した実家の整理で、家内は野良着の女性を一瞬見たと言っていました。私はその日いなかったので、何のことかわかりませんが、家内は気になって仕方ないようです。土地や家が人を引き寄せることがひょっとしてあるかもしれません。家内は相原の家に嫁に来て数十年経ったことで、先祖に迎え入れられたのではないかと私は勝手に想像しています。