Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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15回目の個展をExhibitionにアップ
今夏、開催した15回目の個展をホームページのExhibitionにアップしました。Exhibitionでは、ギャラリーせいほうの展示空間をそのまま見ることができて、図録の撮影の時とは違った雰囲気があります。白い空間に彫刻を配置し、照明を当てると立体感が映えて我ながら美しいと感じます。Exhibitionの説明文に「命の蘇生」という月並みなコトバを使ってしまいました。本心を言えば、造形思考はそんなに短絡的ではないのですが、文章を簡単にまとめなければならず、都合のいい言い回しができなかったのが正直なところです。このExhibitionのいいところは過去の展覧会が全部見渡せられるところです。私自身はあの時はこんな思いで作っていたなぁとか、この年はこんな大きな事件事故があったなぁということが頭を過ります。東日本大震災、新型コロナウイルス感染症、母の死去など作品に影響を及ぼすことが多々あったことも事実です。造形思考を深化させたいと願っていても、表現の振り幅が大きくなり、あれもこれも欲張ってしまっていることも、作者にしか分からないことですが、確かにあります。連作にしようと始めた作品が、その後の展開が続かず休止していることも、その逆に自分の意向に反して連作になってしまっている作品もあって、私の造形計画と実施にはムラがあることも認めざるを得ません。Exhibitionを通して、いろいろなことが思い出されますが、15回も毎年継続してきたことだけは自分を褒めてもよいかなぁと思っているところです。