2006.07.11
彫刻の新作を作るたびに篆刻を和紙に押印して作品の裏に貼り付けています。いわばサインの代わりです。自作のほとんどが集合彫刻なので、パーツすべてに押印しています。新作ごとに印を彫るので毎年増えていきます。初めは篆書体で忠実に彫っていましたが、最近は自由気ままに氏名をデザインして、小さな版画を作るように、また小宇宙の空間を楽しんで作るようになりました。印は彫刻作品が完成したかどうかの落款としての役目もあり、印そのものも彫刻と呼応したものにしようと考えています。いずれこうした印ばかり集めて展示して見るのも面白いかなと思います。小さいけれどピリッとした主張のある造形作品ではないかと自負しています。