2006.08.08
ヒロシマに関わることをブログに書いていたら、もうひとつ脳裏をよぎったことがあります。イサム・ノグチは学生時代からよく知った彫刻家ですが、彼の作ろうとした原爆慰霊碑があったことです。これの存在をつい最近まで知りませんでした。数年前、ドウス昌代著による「イサム・ノグチ」を読んで詳細な事実を知りました。その後、いつぞやの個展で雛形を見ました。シンプルでいて優しく力強い形態はモニュメントの傑作だと思いました。特に地下に意味を持たせたことに興味を持ちました。自分は地下が造形されているものに敏感に反応してしまうのです。ただし国籍や政治的な理由でそうした優れた作品が退けられたとすれば残念でなりません。