2007.01.07
ウィーンの中心にある聖シュテファン寺院の向かいにかなり現代的な建物が出来たことで、ウィーン市民の間で物議を醸しだしたという話を聞きました。自分の帰国後のことで実際には見ていませんが、ネットで調べると曲面の美しい斬新なデザインの建物のようです。自分にとってはとても気に入ったデザインです。以前ここにあった建物の最上階のフンデルトワッサーのアトリエはなくなってしまったんだと思いました。この建物の設計者はハンス・ホライン。自分がウィーンにいた時は目抜き通りに洒落た店舗をデザインしていて、よく眺めていました。入り口を故意に狭くして興味をひくように作られ、その構成は大変美しいバランスをもっていました。オットー・ワーグナーが生きた時代とは別の意味で、ウィーンの都市空間に合っているように感じています。店舗の面白さで散歩が楽しく出来る街。建築がアートになっている街。そんな現代ウィーンが生まれつつあるように思います。