Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 新作の制作サイクル
今夏、個展で発表した「発掘~層塔~」の陶彫部品を作るときに、制作サイクルを考えました。週末ごとに土練り、タタラ、成形、彫り込み加飾、化粧仕上げ、焼成の流れを時間的に上手く組み込んでいくのが制作サイクルです。現段階では化粧仕上げと焼成は後回しにして、タタラから彫り込み加飾までを制作サイクルに組み込んでいこうと思っています。陶彫部品を順序良く作っていく方法としてシステマチックな制作工程は有効です。まだ全体を見る必要はないと考えて、部分に関わって制作サイクルを遂行していきたいと思います。今日は朝から工房にいて、タタラ、成形、彫り込み加飾を順番立ててやっていきました。土練りはまだ小分け保存してある陶土が十分あるので、まずタタラを作るところから入りました。今日は3個目の陶彫部品の成形が出来ました。第1号は彫り込み加飾まで終わらせました。新作は5月頃に石膏型作りから始まりましたが、実際に陶彫部品がカタチになっているのは先週くらいからで、これから制作サイクルに則って、順次作っていきたいと思います。工房内は漸く涼しくなってきました。季節は確実な足取りで移り変わり、凌ぎ易い気温になりました。週末だけではなくウィークディの夜も制作が出来そうです。ただ、夏の疲れが出て身体が動けなくなることも想定しておかなければなりません。心身ともに疲れ果てるのは、制作者がロボットではなく生身の人間である証拠です。無理をしないようにしたいものです。