Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 若い世代の支援
相原工房には毎週末になると、アーティスト志願の若者がやってきます。10代の高校生から30代前半の社会人までの若い世代です。彼らは何らか自分に関わりのある人たちなので、使用料を頂くことはありません。工房ではそれぞれが自分の課題に向き合っています。彼らは私の個展の搬入搬出の手伝いや彫刻の制作にも力を貸してくれますが、主に工房の空間を使って個々の制作に没頭できることが魅力なのでしょう。大きな作品を作るときに自宅では無理な場合があるし、美術系の学校を卒業して、生涯創作をやっていこうと決めたところで、仕事場がないばかりに夢を諦める若者は少なくないと思います。偶然私と関わりが出来て、相原工房で制作している若者は幸運かもしれません。今日は中国人アーティストがやってきて大きなパネルを作っていました。彼女は日本の美術界にデビューするための作品制作にこれから挑みます。私も若者から刺激をもらっています。彼らに負けるわけにはいかないと言い聞かせながら、私も陶彫の成形に明け暮れました。持ちつ持たれつつ刺激しあうというのが、若い世代の人たちとの切磋琢磨で、お互い干渉はしない緩い関係がずっと続いています。そこが美術大学の研究室との違いかなとも思います。明日も無我夢中な若い人たちの制作を横目で見つつ、自分も制作に没頭しようと思います。