Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 金木犀匂いたる工房にて
週末になると朝から工房で制作三昧になります。今日は涼風が立ち、創作活動にはちょうどいい気候になったと思いました。秋は湿度が低くなり、爽やかな空気に覆われます。このところ中国籍の若いアーティストが工房にやってきて、私と制作時間を共有しています。彼女が今日の工房は金木犀の匂いがすると言っていました。工房は造園業をやっていた亡父の残した植木畑の中にあります。工房のガレージ側に桃や木蓮があり、西側には梅の大木、東側に紅葉の老木があります。金木犀は南に面した窓から見えるところにあります。木々に囲まれた工房は常に緑に溢れていて、創作活動をする環境としては抜群ではないかと自負しています。金木犀は香しき匂いを風に乗せて工房に運んできていました。彼女は生まれ育った山東省の自宅の近くに大きな金木犀があったと言っていました。その匂いで故郷を思い出していたのかもしれません。中国では巨木が多いけど、日本は庭師がいて手入れをするから木々を大きくしないようにしていると感想を漏らしていました。工房内では、暑くもなく寒くもない今が一番作業が進む時期なので、集中力が途切れるまで頑張っていました。陶彫部品の10体がもうすぐ終わるので、これが済めば予定通りの制作工程になります。明日も頑張ります。