Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 「群塔」色彩処理
今日は午前中に職場に隣接する施設に用事があって出かけてきました。週末に仕事が入るのは立場上仕方ないことです。今日は真夏のような暑さで、そろそろ熱中症を心配しなければならない季節かなぁと思っていました。午後は工房に行きました。油絵の具の臭いが充満して、息苦しい空間になっていました。早速窓を開け、外気を通しました。先週は7点の屏風を床に置いて、工房に出入りしているスタッフたちが下塗りとドリッピングをやってくれました。スタッフと言っても全員が創作活動を展開する若きアーティストで、彼女たちがバランスを見ながら塗装した画面はとても美しい効果を齎せています。その後、ウィークディの夜に自分一人で工房に通って、ドリッピングした画面の上から油絵の具を霧吹き状に撒いて、画面を落ち着けました。この度合いが難しく、また楽しい瞬間でもあります。あまり霧吹きをしてしまうと、美しい斑点が消えてしまう可能性があるからです。その兼ね合いが大切で、どこまでやって完成とするか、判断に迷うところです。この作業に長時間は禁物です。1時間程度作業したら翌晩にまわし、再び全体を確認していく方法を取りました。毎晩通ううちに完成が見えてきました。今日はその画面に陶彫部品を全部配置して、さらに陶彫の色合いと油絵の具の色合いを確認することにしました。これもあまり同化させてしまうと陶彫による造形が目立たなくなる可能性があって、どこまでやって完成とするか、繰り返し判断に迷うところです。明日もう一度確認することにしました。それを決めてから陶彫部品に番号をつけた印を貼ります。いよいよ完成が近づきました。