Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

6月RECORDは「まざる」
6月のRECORDのテーマを考えたときに、多くの同質なモノの中に異質なモノが混ざるイメージがありました。それは人種であったり、障害の有無であったり、さらに目に見えぬ複雑な状況も考えられます。起源から遡って純粋を守っている民族は皆無です。他民族の血がどこかで混ざり、それでも環境がある程度影響して、長い期間に亘って混血がなかった民族は存在します。私たち日本人は島国という閉鎖的な環境があるので、その類いかもしれず、言葉で説明しなくても気分の共有が図れるのはその証拠と言えます。しかし世界がグローバル化している昨今、さらに時代の流れである個性化や孤立化が、日本人特有の気分の共有に微妙な影響を与えていることもあります。それでも長期的視野で民族間の「まざる」流れは続いていくでしょう。「まざる」前に摩擦が生じることは多々あります。それが戦争や紛争に繋がる恐れは常に存在します。民族は文化や宗教を纏って「まざる」ことを断固拒否することが少なくないからです。私たちが白に見えているモノが、他民族によっては黒に見えると主張されたことが暫しあります。と言うのも若い頃、私は海外で暮らしていて他国人と触れ合う度、俄に信じ難かったことが、今世界中で起きているように思えるからです。「まざる」というテーマを大きく捉え過ぎましたが、今月はこのテーマで頑張っていこうと思います。