Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「根景」と「角景」のテーブル塗装
今日はウィークディですが、私は仕事帰りに用事を済ませて、夕方工房に立ち寄りました。週末だけでは時間が足りず、先週も小品「陶紋」の彫り込み加飾を毎晩やっていたのでした。「発掘~角景~」のテーブルに施した砂マチエールがそろそろ固まってきたので、油絵の具を沁みこませる作業に移りました。「発掘~根景~」のテーブルも同じように油絵の具を塗りました。油絵の具は毎年不足するため、昨日の仕事帰りに横浜駅にある画材店で大きなチューブを数点購入してきました。溶き油は一斗缶で買ってあります。これは油絵の具で絵を描くというより、塗装作業に近い作業です。油絵の具は最も高級な塗料と言えます。作品となれば発色も気になるところなので、建築用塗料ではなく、油絵の具を贅沢に使っているわけです。基本となる色彩でテーブルを覆った後、別の色彩でドリッピングを行います。これは所謂アクションペインティングです。複雑に絡み合う色彩表現をしたいと考えて、陶の地肌に近づけようとしているのです。テーブル塗装は作品の最終的な効果を左右する重要な作業なので、ドリッピングは下地の色彩と混ざらないように多少時間をおくことにしました。次の週末までに何層もかける油絵の具が乾いてくれると有り難いのですが…。明日また確認したいと思っています。