2018.10.04
「象」は動物のゾウではなく、象形や象徴を意味する文字として選びました。最初にイメージしたのは碑文のような刻印された文字で、読解出来なくても、そこに不思議な雰囲気が醸し出される世界でした。文明の曙期で人類には具体的なカタチを抽象化していく過程があり、文字の原初形態では象形文字が登場し、やがて記号として整理されてくる遍歴を見ていると文字そのものに楽しさを感じます。そうしたイメージを自分のデザインに取り入れられないかと思い立ち、今月のRECORDで試してみることにしました。日本語表記は大陸から渡来した漢字が基本になっています。甲骨文字というのが漢字の最古の祖形で、絵文字のようでありながら抽象性が高い段階まで発達しているようです。甲骨文字一覧を眺めていると楽しさ満載で、いろいろアレンジしたくなります。RECORDでは甲骨文字を模倣するのではなく、造形要素だけを取り出して新たに創造していこうと思っています。今年は画面の中に一定のパターンを取り入れています。今月は4つの長方形を画面に配置した構成を考えました。忙しさに追い倒されて下書きだけ先行することがないよう、今月は気持ちを引き締めてRECORDに取り掛かっていきたいと思っています。