Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 今月最後の制作日
今日は朝から工房に行って制作三昧になりました。気温が少しずつ緩んできて作業がやりやすくなりました。2月の週末が今日で終わります。大きな新作は若干の陶彫部品が間に合わず、完成は来月に持ち越しになりました。午前9時から午後4時までの7時間が週末の定番の制作時間です。焦らず、休まずというコトバを念仏のように唱えて作業を続けていますが、ひと頃前に比べると集中力が長続きしません。小刻みに集中して作業を継続している感じがしています。何年やっても巧みに作れないのは、自分が不器用のせいですが、それが効を奏し、彫刻に彫刻たる魂が宿ると学生時代に師匠に言われたことがあります。陶彫制作も20年以上もやっていて、なかなか思うようなカタチにならなくて困ってしまう時があります。彫刻におけるイメージの優位は自分にとって都合の良いものなのです。これが技巧を必要とする工芸ならば、自分は立ち行かなくなります。今日の陶彫成形もやや変形していたので苦労しました。ひょっとして割れるかもしれないという陶特有の強迫観念があって、心安らかな制作は今までも皆無です。今日も乾燥していた陶彫部品に仕上げをして化粧掛けを施して窯に入れました。焼成はいつも祈るような気持ちになります。人の手が及ばない世界は、面白いとは思うけれども、反面落ち着かない心の状態になります。今回は随分窯を使っているなぁと思えるのは、請求される電気代で分かります。昨年以上に電気代がかかっているのです。ひとつひとつの陶彫部品が大きいせいかもしれず、新作はせいぜい2個しか窯に入らないのです。今日の夕方窯に入れると水曜日に窯の蓋を開けられます。日常の風景になっていますが、毎朝出勤前に温度を確認しています。電気代を払う時にあまりにも多額なためコンビニの店員に驚かれることもあります。