Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 テーブル彫刻の陶彫開始
週末になりました。在宅勤務が増えてきている昨今は週末になっても実感がありません。それでも工房に出かけると週末の雰囲気が漂います。今日は新作のテーブル彫刻に置く陶彫部品の成形を開始しました。新作のテーブル彫刻は三角形を基本にした形態を作ろうとしていて、昨年発表した「発掘~曲景~」と対比する作品にしようと思っています。鋭角な面を持つ形態を、紐作りやタタラの陶土で作るのは難しいのですが、頑張ってやってみようと思います。テーブルに設置する陶彫部品は3点あります。昨年の「発掘~曲景~」はテーブルの下にも陶彫部品を吊るしましたが、今回は上部に置くだけです。テーブルの位置を低くしようと計画していて、上から眺めるような作品にしたいのです。彫刻にとって人が眺める視点は大事なもので、標準の大人の身長に合わせて高さを決めたり、子供の視点ではどのように見えるのかも考慮して形態をデザインしています。私にとってテーブル彫刻は大変面白くて、過去にもいろいろな試みをしてきました。テーブルを刳り貫いて、造形の一体化を図ったり、床に落ちる影も考えてみたりしました。新作のテーブル彫刻は今まで試みた作品に比べれば単純な構造ですが、これは奇を衒うものではないので最初のイメージを大切にしようと決めました。テーブルに貼った砂マチエールが乾燥してきたので、油絵の具による下地塗装をしましたが、絵の具を散らせたり、滴らせたりする作業はこれからです。陶彫部品の雰囲気を見ながら色彩は決めていこうと思っています。明日はさらにもう1点陶彫部品の成形を行なうつもりです。