Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 教え子たちのいる工房
日曜日になりました。今日も朝から工房に引き篭もって制作三昧でした。現在、新作の比較的小さな陶彫部品数点を同時に作っていて、今日はそれぞれ陶彫成形が終わっている作品に彫り込み加飾を施していました。このところ日々制作しているので、気持ちがすぐ制作姿勢になり、忽ち集中力が出てくるのを感じています。朝9時から夕方4時までの7時間を、休むことなく工房で過ごしました。昼食はいつも来ている美大受験生たちと取りました。美大受験生たちと書いたのは、今日から受験生が2人になったのでした。前のNOTE(ブログ)で私の身分が教員だったことを明かしているので、この受験生たちは私の教え子です。この子たちと知り合った時は、私は校長職にあったので、直接授業はやっていませんでしたが、美大を希望する子たちが校長室へ相談に来るようになって、私が面倒を見ることにしたのです。染織科希望の子は高校3年生になったばかりで、昨年度は毎週日曜日になるとデッサンを描きに工房に来ていました。この4月から美大受験用の予備校に通うようになり、これからは予備校で出される課題をやりに工房へ来ることになりました。もう一人の受験生は高校2年生になったばかりで、以前から通っている子のひとつ後輩になります。この子はグラフィックデザイン科を希望しています。相原工房には今まで多くの教え子たちが出入りをしていました。彼らは大学に入った後も、大学での課題をやりに工房にやって来て、時折私の作品を手伝っているのです。私の個展の搬入搬出やロフトへの荷揚げなどの他、砂マチエールの作業などもやってくれているので、私は彼らをスタッフと呼んでいます。スタッフは美大を卒業して社会に出る年齢になると、工房には顔を出さなくなりますが、大学でのさまざまな経験を持ち込んでくる子もいて、失恋を思い出してすすり泣く子もおりました。彼女にとってみれば課題に集中していた工房の空間と時間が何より身近だったのでしょう。そのスタッフたちに私は背中を押されて、自らの制作に励む起爆剤として彼らを利用しています。彼らも工房にいると集中力が増すらしく、お互いが良い関係を築けていると思っています。これからも毎週末は受験生が出入りすることになりそうです。