Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 制作&市長選挙へ
日曜日になりました。日曜日は2人の美大受験生が工房にやってきます。彼女たちは夏期講習が終わったようで、講習中に出された課題をやっていました。自宅でやればエアコンが効いた室内があるというのに、なぜ工房に来て悪条件の中で制作をしているのか、工房には怠け癖が出ない不思議な雰囲気があるようで、蒸し暑い工房でも集中力が増すのかもしれません。私も彼女たちに負けないように汗を滴らせて夢中で陶彫制作に取り組んでいました。最近は午前中だけ制作をしている私ですが、この日ばかりは夕方まで作業を頑張っていました。昼食だけは近隣のファミリーレストランに出かけ、受験生2人と涼をとります。高校生にもいよいよワクチン接種が始まるようで、彼女たちは早めに予約を入れる話をしていました。私の制作内容は、現在のところ窯入れをする作品の仕上げと化粧掛けに明け暮れています。それと同時に作品全体のスケールも考えています。今年の7月に発表した「発掘~盤景~」よりやや小さくなる予定ですが、全体は不定形になるだろうと考えています。「発掘~盤景~」のようにきちんと円形になることはありません。「発掘~盤景~」は計算づくめで作っていました。結果、均衡の取れた造形になり、大きく失敗することもありませんでした。その分、飛躍した空間がなく、自分の想定通りの作品になりました。新作はその均衡を崩そうと試みているのです。予め雛型を作ろうと思っていますが、雛型も緻密に作ってしまうと、そこでもバランスを考えてしまう嫌いがあって、雛型は最小限のものに留めようと思っています。蒸し暑い工房にて、汗まみれの頭を振りながら、何気なく全体を掴もうと足掻いている一日を過ごしました。夕方、彼女たちを車で送ってから、家内を誘って横浜市長選挙に行きました。人口の多い市政を任せられる人は誰なのか、自分なりに考えたつもりです。