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映画「呪術廻戦0」雑感
今日は工房の作業の後、家内を誘って横浜市鴨居にある「TOHOシネマズららぽーと横浜」で「劇場版 呪術廻戦0」を観てきました。ここ数年、私はよく日本のアニメーション作品を映画館で観ています。最近では「鬼滅の刃 無限列車編」や「シン・エヴァンゲリオン」を観ました。日本のサブカルチャーであるアニメーションは、クオリティの高さからして世界に誇れる表現媒体であろうと思います。背景の丁寧な描き込みや人物のスピード感溢れる動きに、制作に関わっている人たちの大変な力量と努力が見られるからです。「劇場版 呪術廻戦0」も例外ではなく、思わず引き込まれていくドラマ仕立てになっていました。「呪術廻戦」のテレビ放映は工房に出入りしている美大生によって、私はその情報を知りました。まぁ、他のアニメーションも、私の場合は全て若い世代からの受け売りですが、本作はエンターティメントとしては申し分なく面白く楽しい物語になっていると感じました。荒筋としては、呪いを纏った少年の成長を描いたものですが、呪術高等専門学校の仲間によって、主人公が自己肯定感を持つに至った過程が、そのまま呪霊を掃うさまざまな場面になって現れています。上映時間105分の物語でしたが、緊張が緩むことがなく、スピード感にも緩急があって充分満足できました。日本古来の百鬼夜行が登場したり、古い木造の校舎があったり、また東京と京都の大都会が戦闘の舞台になっていたりして、どうやら海外へ向けた新旧和風文化の宣伝を意識しているのではないかと思われるところもありました。これは「鬼滅の刃」にも感じるところですが、日本の古き伝統の美しさを全面に出す手法が目立っているように思えます。それはそれで誇らしいと私は考えます。