Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 個展最終日&搬出
個展は始まれば、あっという間に終わるものだなぁと実感しています。彫刻家一本になった現在、私は個展開催中はずっとギャラリーせいほうに在廊していました。わざわざ東京銀座に足を運んでいただいた方々全員と話が出来て、そこは満足しました。彫刻作品で食べていけないにしても、人との繋がりが持てることに私は改めて感謝しています。考古学者の叔父がやってきて、「発掘シリーズ」を見た後、学者は発掘された出土品の形態や文様を見て、時代や生活様式を解読していくものだけれど、そこに創作を入れて、解読に迷いを生じさせる楽しみに変えてしまうのがこの作品なのかと感想を述べていました。発掘を創作の起点にしている私は、専門家からの視点を大変面白く受け取りました。名のある建築家から、私の作品は売れるようには作っていないと指摘され、それは批判なのか好意的な批評なのか、言われた意味がよく分かりませんでした。個展も17回目となると、最初からずっと見ていただいている方もいて、そうした方々の感想は重く受け止めました。午後6時に運送業者やお手伝いをしていただいているスタッフが集まり、総勢8名で搬出作業に入りました。さすがに皆さんが慣れていて、梱包作業はスムーズに進みました。スタッフの中には図録用撮影日の組立て作業から、搬入搬出作業まで一貫して支援してくれている人がいて、私は大変助かっています。また来年も同じ時期に個展を開催いたします。ギャラリーに来ていただいている鑑賞者との繋がりもそうですが、手伝ってくれるスタッフとの繋がりもあって、私の個展は成り立っています。何度も行き来した銀座と横浜間の高速道路を走りながら、私は毎回手を煩わせている皆さんに感謝を繰り返しました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。