Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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3年ぶりの従兄弟会
正月になっても親類縁者が集まることが暫くなくなっていました。新型コロナウイルス感染症の影響で、職場でもプライベートでも飲み会はやらないようになっていました。最近はコロナ禍でも規制が緩和され、飲み会が復活しています。その格好な機会が正月ですが、私の親類は両親が亡くなってから疎遠になって、もう集まることがなく、妹一家とも正月には会っていません。家内の親類も親の世代は亡くなっている人が多く、その次の世代の人たちが集まって懇談をしているのです。従兄弟会と称して毎年やっていたものですが、ここ3年間は中止をしていました。それでも私の個展にはよく来廊してくれる従兄弟が多く、話題が豊富な親類として、家内も私もこの機会を楽しみにしていました。どうしてそんなに結束力があるのか、それは親世代に関係しています。親世代の人たちは鹿児島県の奄美大島出身で、若い頃にみんなで首都圏に出てきて、とりわけ学問や芸術方面で身を立てた人たちなのでした。家内と付き合い始めた若い頃に、私は彫刻の話が出来る学者肌の人たちや声楽家の家にお邪魔していました。職人肌の私の両親とは違う文化を彼らは持っていて、私がその時に興味を持ち始めた哲学や考古学の専門家がいたことで、私は嬉しく感じていました。奄美大島から出てきて兄弟で力を合わせ、学者等の地位を築いた人たち。本土では苦しかったこともあっただろうに…と思っていますが、その子どもたちが毎年どこかのレストランに集まって正月の懇親会をやっていたのでしたが、漸くコロナ禍の規制が緩和されたので、今日は久しぶりの再開になりました。今年は新宿のイタリアン・レストランで総勢14人で従兄弟会を開催しました。これで私もやっと今年が例年通りスタートした気分になっています。