Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 図録の雛型制作
日曜日になりました。来週の日曜日が7月個展に向けた図録を作るための撮影日になっています。今日はちょうど1週間前で、陶彫制作やRECORD制作に拍車をかけています。私のように集合彫刻をやっている者にとって、図録で彫刻の全貌を示すことは大変重要です。これは個展会場以外で彫刻部品を組み立てることが滅多にないからで、作品を見せられるのは図録かホームページしかないと言えます。それと同時に写真を通して彫刻を見せていくのは、そこに演出も加えられて、たとえば野外や室内ではこんな感じになるというのを他者に示せる恰好な媒体になるのです。私は実際の具体的な彫刻作品と、図録に映し出された彫刻作品では、異なる世界観があると思っています。自分にとってはどちらも大切で、どちらも優劣のつかない世界なのです。その図録は、まず私がページごとのデザインを行ない、紙ベースで本物と同じサイズの雛型を作るところから始めます。その雑駁な走り書きのイメージを超えてくるのがカメラマンのテクニックで、心地よい裏切りがあって楽しめます。今回は工房周辺の自然をたっぷり使おうと思っています。草叢の中に陶彫が点在する風景や、樹木を囲んで城壁のように円形に立ち上がるイメージが私にはあります。陶彫立方体が多数あるので、さまざまな景色が作り出せるかなぁと思っています。葉書サイズのRECORDも1年間分になるので、図録の最終ページにその1年間を詰め込む予定です。今回で19冊目になる図録ですが、自分の創作活動の軌跡にもなっていて、感慨深いものがあります。