Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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2人の巨匠展を巡った一日
昨日、工房で夕方に窯入れをして、今日は工房での作業を休まざるを得ない状況を作っていました。そんなこともあって今日は家内と東京の美術館を回って美術鑑賞をしてきました。まず上野の東京都美術館で開催されている「ミロ展」。スペインの巨匠ジュアン・ミロは幾度となく日本で作品が紹介されていて、その都度私は見に行っていました。というのも20代の後半に私はオーストリアに住居を移し、そこを拠点にドイツ、イタリア、フランスなどの国へ西洋美術を見に、鉄道乗り放題のユーレイル・パスを使って旅をしていました。キリスト教美術をたっぷり味わおうと有名美術館をハシゴしていましたが、さすがにその表現に辟易していた頃に、バルセロナのミロ美術館に辿り着き、ミロの斬新で心地よい表現に我を忘れました。その時からミロは私の西洋美術の渦の中の救世主になったのでした。その印象が本展で甦りました。色彩や線描の感覚的美しさに改めて気づき、ミロの溢れる創作意欲に私も創造する楽しさを再発見しました。詳しい感想は後日改めます。次に私たちが向かったのは東京駅八重洲にあるアーティゾン美術館の、そこで開催されている「アルプ展」で、正確には「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展。つまりアルプ夫妻によるテキスタイルを初めとするデザイン(ゾフィー・トイバー)と彫刻やレリーフ(ジャン)による展覧会でした。ミロと同じく有機的な抽象による造形ですが、アルプ夫妻はスイスやドイツで活躍した作家なので、スペイン気質とドイツ気質の違いが奇しくも表れた展覧会になっていました。情熱のミロと整然としたアルプ。「アルプ展」も詳しい感想は後日改めます。今日は2人(というか1人と1組)の巨匠展を巡ったことになりますが、私が現在作っている新作が立体と平面の双方から空間を創ろうとしているので、その参考になればと思って、今日はやって来たのでした。私の中でも双方の表現方法を熟慮する契機になりました。今日は自分なりに充実していたと家内に言ったところ、家内は展覧会巡りはよく歩くよねとボソッと言っていました。その通りで今日は足が疲れました。