2025.07.21
今日から東京銀座のギャラリーせいほうで私の20回目の個展が開催されます。記念すべき20回目ですが、これをどこにも謳っていません。私には「構築シリーズ」と「発掘シリーズ」があるので、「発掘シリーズ」とすれば17回目になるのです。この20年間、20回の個展開催が継続できたことを我ながら嬉しく思います。その機会を与えてくれたギャラリーせいほうにも感謝しています。私は集合彫刻を作っているので、その展示に手間がかかります。その搬入、展示、搬出に協力してくれている教え子たちにも感謝しています。記念すべき20回目であっても、私の造形思考では道半ばの継続姿勢があるので、そこでひと区切りをつけるわけにはいかず、おそらく個展回数が何回になってもゴールはなく、生涯現役が私にはやり易いし、相応しいと考えています。今日から個展のオープニングで、真夏日の中をわざわざ銀座まで足を運んでいただいた皆様に重ねて御礼申し上げます。「軍艦島みたい」と感想を漏らされた方が複数いましたが、床置きの欅材の柱の両側に設置した陶彫作品は、何かに喩えられることも珍しくありません。これを風景として見ていただいたことに私は内心ホッとしました。第1回目個展から現在に至るまで、私は一貫して架空都市をイメージしてきました。海外生活をしていた頃に、日本の陶磁器展が開催され、私が焼き締めによる須恵器のような作品に、日本文化の豊かさを感じ取った話をしたら、ギャラリーに来ていただいた横浜市立中学校の校長が関心をされていました。彼は私の元同僚ですが、同じ美術科として嬉しく思いました。その陶彫を使って、ギリシャやトルコにあるヘレニズムの遺跡を造形要素にした現行の作品世界が完成したのでした。個展をやる意義は、鑑賞者によって自分の創作への振り返りを行なえることで、私自身が今後の方向性を見て取れることにもなり、私には有難いコミュニケーションになるのです。明日以降も私はギャラリーにおります。暑い中ではありますが、ご高覧下されば幸いと存じます。