2015.01.13
職場に持っていって休憩時間に読もうと決めた「保田龍門・保田春彦 往復書簡1958ー1965」(武蔵野美術大学出版局)ですが、読書は遅々として進みません。休憩時間が取れない日が多く、そうかといって読み出すと面白くなって仕事に戻れなくなってしまうのです。通勤時間帯に読んでいる書籍は定期的に時間を決めて読んでいるので、確実に読書が進んでいきますが、職場にある書籍は放ったままになっている状態で、往復書簡を読みたい思いに常に駆られています。同書はサイズが大きく分厚い書籍で、鞄に携帯するには重くて厳しい書籍です。現在やっと保田春彦先生がシルビアさんと結婚するところまで読み終わりました。当時の先生の作風は既に抽象になっていて、その後帰国してから作られたステンレスや鉄を使った隙のない緊張した抽象形態の彫刻を考えると、その頃の作品の数々に自分は興味津々です。滞欧中の「縄文」と名付けられたセメント直付けの作品写真を見ると、日本の風土に立ちながら新しい空間を模索する保田先生の足跡が見て取れます。ガッシュによる平面作品には心情を訴える迫力もあって、パリやローマで先生が奮闘していた姿に、自分も勇気をいただいています。早く先が読みたいと思いつつ、時間ばかりが過ぎていく今日この頃です。