Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

作品をどんな壁の前に置くのか
作品が立体であるゆえに周囲の環境が影響します。自分の陶彫作品を置く場所は周囲に壁があった方がいいと思っています。作品によっては広い環境の中に置いた方が映える作品もあるでしょう。野外が向いている作品もあると思います。自分も野外という環境が与えられたら、そこに相応しい素材と表現を選ぶと思いますが、今の作品なら屋内の何もない空間に置いて欲しいと願っています。壁は白い壁と決めていますが、あるいは土壁でも漆喰でも快い緊張が生まれるかもしれません。コンクリート打ちっぱなしの壁なら、また違う印象の作品になるでしょう。立体作品の楽しさはまさにそこにあります。作品をどんな壁の前に置くのか。環境を意識することは作品そのものと同じくらい大切なことだと思います。