Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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自然なままに…
根拠のない自分の人生観が、職場の何人かに妙に支持されています。それは無理のない自然な流れの中で、焦らず着実に生きてゆくという至極当たり前の人生観です。職場で不自然な働き方をしていた人が、事故に遭遇したり、身体を悪くしたケースが見られたので、どこかでその人は無理をしていたのではないかと自分が呟いた一言が、自分流の根拠のない人生観になってしまったわけです。それは現在の職場で起こっただけでなく、かつて自分の周囲にもそうしたケースがありました。若くして彫刻家兼デザイナーとして成功し、大きな工房を手に入れた人が突如交通事故で亡くなったり、地位や名誉を急いだ人が急逝することがあって驚いたことがあります。自分はいつも自分自身を振り返って、今の自分に無理がないかどうかを確かめることにしていると言うと、職場の人がうんうんと頷いていました。自然なままに流れに逆らわず日々を過ごすこと。この年齢まで仕事で蓄積したものがあるからこそ自然に管理職になり、彫刻を弛まず続けてきたからこそ自分の工房が持てたこと。若ければ無理が祟るところを、今の自分であればきっとこのくらいのことがあってもいいのではないかと感じています。自然なままに…これが自分の人生観です。