Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 木屑だらけの一日
今日は朝から工房で木を彫りました。「発掘~地殻~」の6点屏風の木彫荒彫りが全て終わり、そのうち仕上げ彫りは4点終了しています。来週末に木彫は完成予定です。そこから油絵の具による塗装に入ります。油絵の具を使う段階で、作品は彫刻から絵画領域に入ります。絵の具を散らせ、陶彫部品との対峙または調和を考えながら進めていきます。自分の作品は彫刻と絵画の要素が双方あって成立する作品なので、油絵の具の塗装も最後の重要な工程です。今日はそんなことも念頭に入れながら木を彫り続けました。朝から夕方まで鑿先を見つめ、身体は木屑だらけになりました。床に落とした木屑は毎回ゴミ袋に入れて処理していますが、今までどのくらいの量になっているのか見当もつきません。木屑は彫っている途中や作業の最後に箒で履き寄せますが、大小の木屑を掃除していると不思議に気持ちが落ち着きます。細かな木屑が服にも付着していて、自宅に帰った後、床に小さな木屑が点々と落ちています。完成間近になってようやく木彫のリズムが出来てきました。また来週、リズムに乗って木を彫り続けようと思います。