Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 陶彫仕上げ一辺倒
「発掘~層塔~」の陶彫部品の成形が全て終わりました。総計92個になりました。当初100個を超える計画を打ち出しましたが、制作時間を考えて床に密着する部分を縮小しました。それでも今までの作品の中で、部品個数からすれば最大の作品です。これから仕上げと化粧掛け、焼成を行っていきます。部品全体の半分は焼成が終わっています。まさに時間との勝負です。図録撮影日は例年より一週間遅れの5月11日(日)に決めさせていただきました。懇意にしているカメラマンが快く引き受けてくれて助かりました。例年5月の連休は栃木県益子や茨城県笠間の陶炎祭に出かけていきますが、今年は制作のため行くことができません。笠間の親友に残念な連絡をしようと思いますが、夏にでも訪問できたらいいなぁと思っています。今日は朝から工房に篭って、「発掘~層塔~」の仕上げや化粧掛けに終始しました。陶で作るモノは手の痕跡があって温かみを感じさせるのですが、自分の陶彫は仕上げにヤスリ掛けをして手の痕跡を消します。成形時にある程度はヘラで手の痕跡を消していますが、さらに乾燥してからヤスリを使って完全に消してしまいます。それは叙情性を排除するためでもありますし、集合彫刻のためボルトナットで部品同士の接着を容易にするため、フラットな面を作っておかなければならないのです。今日は仕上げ一辺倒で過ごした一日でした。夕方遅く窯入れをして工房を後にしました。