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「表象の多面体」を読み始める
「表象の多面体」(多木浩二著 青土社)を読み始めました。「視線とテクスト」に次ぐ評論家多木浩二の著作です。本書では4人の芸術家、写真家、建築家を取り上げて、敢えて異なる世界観を持つ作品を大学で論じ、学生たちに刺激を与えようとしたものです。多面体という表題はそこからきていると思います。取り上げられている4人は芸術家キーファー、写真家ジャコメッリ、写真家アヴェントン、建築家コールハースです。それぞれ画像もあって比較的分かりやすい論文になっています。この4人の作家のうちキーファーの作品は、以前箱根にある彫刻の森美術館で見た記憶があります。藁を積んだ作品や木材を焦がして炭化させた巨大な作品が印象に残っています。他の3人の作品についても頭の片隅にありますが、本書を通じて理解を深めたいと考えています。本書は図版が多いため短時間で読めるのではないかと思います。