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府中の「小山田二郎展」
先日、東京府中にある府中市美術館で開催中の「小山田二郎展」に行ってきました。画家小山田二郎は私の母校の前身である学校に学んでいます。私の亡父が戦前や戦時中に通信士として働いていて、吉祥寺にあるその美術学校の隣の施設にいたと聞いたことがあります。学校はボロボロの木造校舎で汚い白衣を着た画学生と野球をやったと父は言っていました。小山田二郎は年代的にはその校舎で学んでいたのかなぁと思っています。小山田二郎の独特な絵画は、自分が学生だった頃に見た覚えがあります。自分が漸くシュルレアリスムを知った頃で、評論家瀧口修造の書籍も読み始めていました。今回の展覧会で「鳥女」の油絵シリーズから受けた不思議な感覚が甦ってきました。社会風刺や畸形な風貌が描かれる世界観は、作家本人が先天性ウェーバー氏病で顔に痣があることも影響しているように思えます。しかし、どこかしらチャーミングな絵画は、収集家にとって魅力的なものだったようです。今見ても独特な人物像は楽しく怖ろしく、また刺激的な構成要素をもっていると展覧会を見て改めて感じました。